今回は、銀行の法人担当者向けに「補助金の活用方法」を考えてみました。
当社は経営コンサルと人材派遣を主体として活動しておりますが、その一環として補助金の申請代行を行っております。
そこで、銀行の営業担当者の方に向けて補助金を販促に使ってみてはと言う提案を書かせていただきます。
よく銀行の営業担当者から「新規開拓がつらい。」「ノルマに追われる日々です。」と愚痴をこぼされます。
私自身も他業種で飛び込み営業を経験しており、「いらない!」とピシャリと断られたりした経験は良く分かります。
押さえるべき補助金のポイントとは
・補助金とは
補助金自体の説明はすでに多くのサイトで紹介されておりますので、重要なポイントだけかいつまんで説明します。
①原則返済不要
補助金を使った事業で利益がでれば、補助金を返納する『収益納付』という考え方があります。しかし、ほとんどのケースがあてはまらないので問題ないと考えて下さい。
②予算の枠が決まっている
補助金は予算が決まっているため、申請を行えば必ずもらえるという制度ではありません。予算に対して競争相手が多ければ、補助金をもらえる可能性は10%以下になることもありますし、逆の場合だともらえる可能性が90%以上になることもあります。
銀行の儲けの1つは『利息』です。いかに多くのお金を貸せるか?という命題があります。補助金がなぜ有効な販促ツールになるかというと、
補助金に採択されてもすぐにお金をもらえるわけではなく、補助金の性質上、企業が使ったお金を補助する形を取ります。(もちろん、例外もあります)
ですから、一時的にしろ資金需要が生まれるわけです。補助金が入るというアテもあるので、返済のメドもつけやすいわけです。
こういった点で補助金と融資は相性が良いわけですね。
また企業からすると補助金に採択(補助金に申請して合格することを採択といいます)されたら融資を受けて機械を買ったり、システムを導入すればいいのです。採択されなければ何もしなければ良いだけです。
補助金活用術
それでは補助金をどのように営業に絡めていけば良いでしょうか?
・結果的に設備投資を安く行える。
一時的には資金繰りは悪化するかもしれませんが、トータルで見れば33%~66%も安く
設備投資を行えるわけですから大きなメリットです。
・補助金に採択されたら設備投資を行う。落ちたら何もしなくてOK
いきなり「お金を借りて下さい。」「設備投資して下さい。」と頼んでも相手は嫌悪感を持ってしまいます。ここで大事なのは「IF」つまり仮定の話を持ち掛けることで、相手も話が聞きやすい状態に持っていくことが大事です。そうすることで経営判断を引き出しやすくできるからです。
ここがミソです。
結局、融資という経営判断を引き出すための工夫の1つが補助金というわけです。
補助金の種別と難易度
ザっと難易度別で分けると以下の通りです。
★☆☆☆ | 小規模事業持続化補助金、各都道府県や市区町村が独自で実施している創業支援や労働生産性向上支援の補助金(目安の補助金額10万円~100万円程度) |
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★★☆☆ | IT導入補助金、商店街支援関係の補助金 |
★★★☆ | ものづくり補助金、省エネ補助金 |
★★★★ | サポイン事業補助金、各都道府県や市区町村が独自で実施している研究開発などに関する補助金(補助金額数千万円単位) |
※★の数が多いほど難易度が高い
必要に応じて外部の専門家や商工会議所などを利用されると良いでしょう。
また弊社でも各種補助金の申請代行を行っております。気になることがあれば遠慮なくお声がけください。
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info@suncredo.com 補助金担当